VPNは、セキュリティやプライバシーを確保する上で役立つサービスですが、セキュリティやプライバシーのレベルを一段高められる機能がキルスイッチです。
この記事では、キルスイッチの概要と、実際にキルスイッチを機能させる方法について解説していきます。
キルスイッチとは
キルスイッチとは、VPN接続が切られたときに自動的にインターネット接続を切断する機能のことです。
VPNが何らかの理由で切断されると、発信者のIPアドレスがWebサイト側に公開されてしまいます。
こうなると、せっかくVPNでセキュリティを意識していても、無意味になってしまいます。
しかし、キルスイッチがあれば、VPN接続が切れたと同時にインターネット接続も切断するので、接続元のIPアドレスが接続先(Webサイト等)に知られる心配がありません。
キルスイッチを使うメリット
キルスイッチを使うことで、以下のようなメリットがあります。
- フリーWi-Fi利用時でも、常に通信を暗号化できる
- その国で制限されているコンテンツへの接続・閲覧の事実がバレない
- VPN接続なしではインターネットにつながらなくなる
インターネット接続のセキュリティ・プライバシーを常に配慮するべき環境にいるときは、キルスイッチONでのVPN利用をおすすめします。
キルスイッチの使い方
ここからは、主要なVPNサービスにおけるキルスイッチの使い方を解説していきます。
ExpressVPNの場合
ExpressVPNのキルスイッチには、Network Lockという名前がついています。
Network LockをONにするには、PCアプリの設定画面を開いて、「オプション」を選択します。
オプションを選択すると、以下の画面が出てくるので、「Network Lock」のところにチェックを入れます。(デフォルトではONになっています)
ExpressVPNのNetwork Lock(キルスイッチ)はVPN接続中のみ有効で、手動でVPNを切断したときには動作しません。
あくまでVPN接続中に、意図しないVPN接続の切断があったときに働く機能となっています。
なお、iOS版には、キルスイッチはありません。
NordVPNの場合
NordVPNのキルスイッチは、アプリの設定からONにできます。
まず、アプリの右下にある「設定」のアイコンを開きます。
次に左側のメニューの中から「キルスイッチ」を選びます。
「キルスイッチ」を押すと、「キルスイッチ:VPNに接続していない場合は、インターネットアクセスを無効にします。」という表示があるので、そこをオンにします。
オンにすると、NordVPNに接続していないときは、インターネットにアクセスできなくなります。(デフォルトではオフになっています)
スマホ版のアプリには、キルスイッチの設定はありませんが、自動VPN接続をONにすると、常にVPNにつながった状態でインターネット接続できるようになります。
まとめ
以上、キルスイッチについての解説でした。
- キルスイッチとは、VPN接続が切られたときに自動的にインターネット接続を切断する機能のことである。
- キルスイッチを使うと、フリーWi-Fi利用時でも、常に通信を暗号化できる、その国で制限されているコンテンツへの接続・閲覧の事実がバレない、VPN接続なしではインターネットにつながらなくなるなどのメリットがある。
- 大手VPNサービスのExpressVPNとNordVPNには、それぞれ独自のキルスイッチが搭載されている。