無料VPNには、以下5つのリスク・デメリットがあります。
- プライバシー保護とセキュリティのレベルが低くなりがち
- 広告表示が邪魔になる
- 通信速度と通信容量の制限がある
- 使えるサーバーが限定される
- 運営者の信頼性と透明性に問題のあるケースがある
この記事では、無料VPNの危険性について、有料VPNと比較しながら解説していきます。
無料VPNと有料VPNの違いは?
無料VPNと有料VPNには、以下2つの点で違いがあります。
- 収益を生み出す方法
- 提供する機能とサービス
それぞれ詳細を解説していきます。
収益を生み出す方法
有料VPNはユーザーから直接利用料を得ることで収益を生み出していますが、無料VPNの場合はさまざまな収益モデルが考えられます。
代表的な収益モデルは、以下3つです。
- 広告収入: アプリで広告を表示することで収益を得るモデルです。ユーザーが広告をクリックまたは表示することによって収益を得られます。
- 有料アップグレード: 無料バージョンはあくまでお試しと位置づけて、機能が豊富な有料版にアップグレードしてもらうことで収益を得るモデルです。無料版では利用できる機能やサーバー数、通信速度、サポートなどの制限を設けておき、フル機能の有料版への移行を促します。
- データの収集と販売: VPN接続時のユーザーの活動に関してデータを収集し、マーケティング会社等に販売をして収益を得るモデルです。
提供する機能とサービス
無料VPNと有料VPNでは、提供している機能が異なります。
たとえば、以下のような点で違いがあります。
項目 | 無料VPN | 有料VPN |
通信速度 | 遅い | 速い |
通信容量 | 制限が設けられている場合あり | 制限なし |
サーバー設置国 | 数カ国の場合がほとんど | 数十カ国 |
サーバー数 | 限られたサーバーのみ利用可能 | 1,000以上のサーバーを利用可能 |
セキュリティ・匿名性 | ポリシーが不明なサービスもある | 高いレベルのセキュリティや匿名性 |
カスタマーサポート | ない場合が多い | 24時間チャット対応のところが多い |
無料VPNの危険性【リスク・デメリットは?】
無料VPNには、危険性やリスクも含めて、以下のようなデメリットがあります。
- プライバシー保護とセキュリティのレベルが低くなりがち
- 広告表示が邪魔になる
- 通信速度と通信容量の制限がある
- 使えるサーバーが限定される
- 運営者の信頼性と透明性に問題のあるケースがある
それぞれ詳細を解説していきます。
プライバシー保護とセキュリティのレベルが低くなりがち
一部の無料VPNには、プライバシー保護に関するポリシーが明確でなく、VPN接続を通じて個人情報が第三者に漏洩する可能性があります。
たとえば、無料VPNで有名なVPNネコやVPN Gateなどは、プライバシー保護のポリシーがまったく定められていません。
それどころか、運営者が収集したデータを販売している可能性も否めず、情報漏洩の点で大きな不安が指摘されています。
一方で、ある無料VPNアプリでは、利用者をサイバー攻撃に加担させる仕様になっていたことがわかり、ニュースになっていました。(ニュース記事はこちら)
無料VPNだと、このようなプライバシー保護やセキュリティの不安を拭いきれません。
広告表示が邪魔になる
広告によって収益を得る無料VPNの場合、広告表示が邪魔になってしまうこともデメリットです。
通信速度と通信容量の制限がある
ユーザーが満足できるレベルの通信速度と通信容量を実現しようと思うと、無料での提供には限界が生じてしまいます。
無料VPNは、収益モデルに関わらず通信速度と通信容量に制限を設けられている場合も多く、動画視聴のように速度と容量が重要となる用途では使えないケースがあります。
使えるサーバーが限定される
通信速度・通信容量と同様に、無料だと多くのサーバーを維持するにも限界が生じます。
VPNの利用目的の1つであるジオブロック解除のためには、サーバー設置国やサーバ数が多いと有利ですが、無料VPNだとジオブロック解除の点でも限定的な使い方しかできなくなってしまいます。
運営者の信頼性と透明性に問題のあるケースがある
無料VPNには、運営者の信頼性や透明性に疑問があるケースもあります。
先ほど例としてあげた有名無料VPNのVPNネコは運営会社の実態が不明ですし、世界各国の有志によって運営されているVPN Gateも、個々の運営者の実態まではわかりません。
運営実態が不明瞭だと、トラブルが起きたときのサポートが不安であることに加えて、アクセス情報を悪用されても責任を追及もできないことになります。
安全なのは有料VPN【メリットは?】
有料VPNのメリットはさまざまですが、無料VPNと比較して特に大きなメリットといえるのが、以下5つです。
- プライバシー保護とセキュリティのレベルが高い
- 通信速度が速くて通信容量も無制限
- サポートとサービスの質が高い
- サーバーの数が多くて設置場所も多様である
- 高度な機能が利用できる
それぞれ詳細を解説していきます。
プライバシー保護とセキュリティのレベルが高い
大手の有料VPNでは、一般的にVPN接続時の通信ログを一切保持しないというノーログポリシーを採用しているので、プライバシーに関する情報漏洩の心配はありません。
通信内容も高度の暗号化されているので、第三者が通信内容を盗み見ることも難しくなっています。
通信速度が速くて通信容量も無制限
有料VPNだと通信速度が速く、通信容量にも制限がありません。
一般的にVPN通信は、経由するサーバーの性能や混み具合の影響から通信速度が低下することも少なくありません。
しかし、大手の有料VPNなら通信速度の減衰は限定的で、動画視聴やオンラインゲームなどを楽しむには十分な速度を確保できます。
通信容量も無制限の場合がほとんどなので、使い放題です。
サポートとサービスの質が高い
大手の有料VPNは、サポートとサービスの質も高いです。
たとえば、当サイトでおすすめする大手3社のサポートは以下のとおりです。
ExpressVPN | 24時間対応のチャットで疑問や問題を即解決可能。日本語にも機械翻訳で対応していて、英語ができない人でもコミュニケーション可能。 ExpressVPNの評判 |
MillenVPN | 日本製VPNなので、規約はすべて日本語。サポートも日本語ネイティブの日本人が対応。 MillenVPNの評判 |
NordVPN | 24時間対応のチャットで疑問や問題を即解決可能。日本語にも機械翻訳で対応していて、英語ができない人でもコミュニケーション可能。 NordVPNの評判 |
サーバーの数が多くて場所も設置場所も多様である
大手の有料VPNサービスは、サーバー数が多く、設置場所も多様です。
当サイトのおすすめ3社は、いずれも世界各国にサーバーを設置していて、サーバー数は1,000台を超えています。
ExpressVPN | 105カ国、3,000台以上 |
MillenVPN | 50カ国、1,300台 |
NordVPN | 60カ国、5,800台 |
高度な機能が利用できる
有料VPNには、さまざまな機能があります。
代表的な機能は、以下のとおりです。
- VPN切断と同時にインターネット接続を遮断する「キルスイッチ」
- 通信速度が遅いときに、最適なVPNプロトコルを選択可能を設定可能
- 特定のアプリを開くときだけVPNを利用する「スプリットトンネリング」
- 複数台への同時使用
- 複数OSへの対応
- ルーターへの対応
これらの機能を使うことで、より自分好みでVPNを利用できるようになります。
VPNを選ぶなら有料VPNがおすすめ
無料VPNのリスクと、有料VPNのメリットを総合的に考えると、圧倒的に有料VPNの方がおすすめです。
有料VPNなら月額1,000円以下で安心が買える
有料VPNのネックはお金が必要になることですが、安心安全に利用できることを思えば決して高いものではありません。
大手のVPNサービスには、1年プランや2年プランなどの長期プランが用意されていて、月額1,000円以下で利用できます。
安いVPNだと、月額300円以下での利用も可能です。
1日あたりに換算するとわずか10円~30円程度で、安心安全で快適なネット環境が買えるのであれば、決して高い買い物ではないはずです。
問題が起きたときのトラブル対応が素早い
VPN接続では、トラブルがつきものです。
「急にサーバーに接続できなくなった」「今まで見れていた動画が見れなくなった」などの緊急トラブルが起きても、有料VPNならサポートがすぐにフォローしてくれます。
いざとなったら返金保証を使える
有料VPNには、一般的に返金保証やお試し期間がついています。
実際に使ってみて不満があれば、返金保証期間内に返金を要求すれば無料で利用できます。
大手のVPNサービスは、いずれも簡単な手続きで返金に応じてくれるので安心です。
まとめ
以上、無料VPNの危険性と有料VPNのメリットでした。
- 無料VPNのデメリットとして、プライバシー保護とセキュリティのレベルが低くなりがち、広告表示が邪魔になる、通信速度と通信容量の制限がある、使えるサーバーが限定される、運営者の信頼性と透明性に疑問があるなどが挙げられる。
- 有料VPNのメリットとして、プライバシー保護とセキュリティのレベルが高い、通信速度が速くて通信容量も無制限、サポートとサービスの質が高い、サーバーの数が多くて設置場所も多様である、高度な機能が利用できるなどが挙げられる。
有料VPNは高くても月額1,000円まで、安いと300円以下でも利用可能なので、安心・安全の料金としては決して高くありません。
しかも返金保証があるので、万が一サービスに不満がある場合は返金にも応じてもらえます。
もし、無料VPNと有料VPNで迷っているなら、安心安全の有料VPNを試してみましょう。