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【2024年版】中国で使えるアプリ・使えないアプリ一覧【6都市での検証結果】

中国で使えるアプリと使えないアプリ一覧

中国では、Microsoft系のアプリは使えますが、Google系のアプリやTwitter、Line、Facebook、Instagram、中国国外のVODサービスなどは規制されていて使えません。そのため、中国でも日本で使っているアプリを使うためには事前に対策を考えておく必要があります。

カテゴリー中国で使えない中国で使える
SNS・メッセージアプリLine、Facebook、Instagram、X(Twitter)、WhatsAPP、Messenger、Telegram、BeReal携帯電話のショートメッセージ
検索エンジンGoogle、Yahoo検索Bing
メールアプリGmailYahooメール、Outlook
動画サイト・VODサービスYouTube、Vimeo、ニコニコ動画、中国国外のVODサービス全般(Netflix、TVer等)
ニュースサイトBBC、ニューヨーク・タイムズ、ロイターYahoo
コミュニケーションツールGoogle MeetZOOM、Teams、Skype、WebEx、Slack、Chatwork、Trello
クラウドストレージGoogle Drive、Dropbox、BoxOne Drive、icloud
ショッピングAmazon Japan、メルカリ、ラクマ、楽天市場、Yahooショッピング
その他Wikipedia、ChatGPT

一方で、中国には中国人がよく使うWechatやWeiboなどのアプリがあります。

今回は、筆者の中国への出張・滞在経験と、VPN Lifeの中国滞在チームの検証に基づき、中国で使えないアプリと使えるアプリについて解説していきます。

検証を行った中国の都市

VPN Lifeでは、中国在住スタッフの協力も得て、6つの都市で接続検証をしました。

以下のとおり「上海市」「江蘇省・蘇州市」「浙江省・寧波市」「江西省・南昌市」で検証したほか、「天津市」「福建省・厦門市」で利用可否を検証しました。

上海、蘇州、寧波、南昌のIPアドレス
検証した都市で使ったネットワークのIPアドレス

▼動画でも解説しています▼

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日本で使えるのに中国では使えないアプリ・サイト

日本で一般的に使えるサイト・アプリの中で、中国では使えないものは以下のとおりです。

カテゴリー中国で使えない
SNS・メッセージアプリLine、Facebook、Instagram、X(Twitter)、WhatsAPP、Messenger、Telegram、BeReal
検索エンジンGoogle、Yahoo検索
メールGmail
動画サイト・VODサービスYouTube、Vimeo、ニコニコ動画、中国国外のVODサービス全般(Netflix、TVer等)
ニュースサイトBBC、ニューヨーク・タイムズ、ロイター
コミュニケーションツールGoogle Meet
クラウドストレージGoogle Drive、Dropbox、Box
ショッピングAmazon Japan、メルカリ、ラクマ、楽天市場、Yahooショッピング
その他Amazon Japan、Wikipedia、ChatGPT

見てわかるとおり、日本人がよく使っているサイトやアプリはことごとくNGです。

これらのアプリは、すでに中国国内で代替アプリも多数あるので、今後使えるようとは考えにくいです。

日本でも中国でも使えるアプリ・サイト

次に日本でも中国でも使えるサイト・アプリです。

カテゴリー中国で使える
SNS・メッセージアプリ携帯電話のショートメッセージ
検索エンジンBing
メールアプリYahooメール、Outlook
動画サイト・VODサービス
ニュースサイトYahoo
コミュニケーションツールZOOM、Teams、Skype、WebEx、Slack、Chatwork、Trello
クラウドストレージOne Drive、icloud
ショッピング
その他
  • 中国では使えないメッセージアプリは多数ありますが、スマートフォンにデフォルトで入っているショートメッセージのアプリは問題なく使えます。
  • ビジネスツールでは、マイクロソフト系は問題なく使えて、検索エンジンのBingや、メールのOutlookをはじめ、One DriveやTeamsなども中国では利用可能です。

ZOOMは基本的に中国で利用できます。

公式サイトに掲載されている「中国でZoomミーティングは使えますか?」という質問に対しても

中国でZoomは利用可能です。

中国・日本間でのZoomミーティングの利用実績があります。

公式サイトより

と明確に書かれています。

実際にVPN Lifeの中国現地スタッフは、毎週のようにZOOMを使っていますが、まったく問題なく使用できています。

メモ

中国でもエリアや回線によってZOOMの接続が不安定になり使えないケースが散見されます。その場合は、VPNを活用することで安定してZOOM会議ができるようになります。

また、コミュニケーションツールのSlackや、Chatwork、Trelloなども使えることを確認しています。

ただし中国では、今は使えるアプリでも、将来使えなくなる可能性があることには注意しましょう。

そのため、常にどのアプリが使えるのか?最新の情報を仕入れておく必要があります。

中国の地域によってZOOMの回線が不安定なところがあるようです。また会議はできますが、中国から新規にアカウント登録する際には、VPNが必要なケースがあります。 もっと詳しく:中国で使えるおすすめVPN

中国人が現地でよく使うアプリ・サイト

中国にいる人との連絡手段として便利なのは、現地の中国人が使うサイト・アプリです。

中国の人がよく使うのは、以下のようなサービスです。

カテゴリー中国人がよく使うアプリ
SNS・メッセージアプリWeChat(中国版Line)、小紅書(中国版Instagram)、Weibo(中国版X)
検索エンジンBaidu(中国版Google)
メールアプリQQメール、163メール、126メール、新浪メール、搜狐メール
動画サイト・VODサービスTiktok(ショート動画サイト)、YouKu(中国版YouTube)
ニュースサイト中国国内のニュースサイト
コミュニケーションツールDingtalk(中国版Skype)、VooV(中国版ZOOM)
クラウドストレージBaidu Cloud、Huawei Cloud、Tencent Cloud
ショッピング京東、淘宝、阿里巴巴
その他天猫(T-mall)や京東(JD)などのネットモール、タオバオ(C2Cマーケット)、アリババ(卸売マーケット)
  • 中国でLineの代わりとして使われているのがWeChatです。VPN Lifeの中国人スタッフとの連絡もほぼWechatを利用しています。
  • 中国版Instagramの小紅書も多くの中国人の間で使われています。
  • Weiboは中国版のTwitterですが、コミュニケーションツールとしては使いにくいので、Wechatほど積極的には使われていません。
  • 中国でGoogleの代わりに使われているのが、Bauduです。
  • 無料メールでよく使われているのがQQメール、163メール、126メール、新浪メール、搜狐メールなどです。
  • 中国で人気の動画サイトは、TikTok、YouKuなどです。
  • コミュニケーションツールとしては、中国版SkypeのDingtalkや、中国版ZOOMのVooVが利用されています。

中国で使えないアプリを中国で使う【4つの方法】

中国に長期滞在する人なら中国人向けのアプリだけでも問題ないかもしれませんが、中国に滞在・出張する人の多くは以下のような悩みを抱えています。

「家族や友達と連絡をとるのに、日本でも使っているアプリを中国でも使いたい」

「中国で使えるはずのアプリなのに、回線が安定せずにつながらない」

そこで、日本で普通に使えているアプリを中国でも使う方法を4つ紹介します。

方法滞在頻度滞在期間料金こんな人におすすめ
VPNサービス駐在、高頻度長期400~1000円/月(13~33円/日)駐在員、長期出張者
レンタルWi-Fiルーター(イモトのWi-Fi1-4回/年2-4日/回1,480~1,780円/日頻度の少ない出張者
香港SIMカード5-6回/年5日以上/回1,500円/週+端末料金頻度の多い出張者
携帯のローミング機能
ahamo等)
頻繁15日以内ゼロ(日本の格安携帯料金そのまま)日本の携帯をそのまま使いたい人

方法1:長期駐在者や高頻度の渡航者向け「VPN」

VPNとは、バーチャル・プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network)のことです。

VPNサービスを使うと専用サーバーを経由することで、中国政府の検閲を回避してLineやFacebookへのアクセスが可能になります。

VPNサービスには、中国での実績が豊富な会社、世界的な大手、日本の会社などさまざまです。

詳細は、中国で使うのにおすすめのVPNまとめをご覧ください。

方法2:短期渡航者向け「レンタルWi-Fi」

通信会社でVPNサービスのついているレンタルWi-Fiを借りることができます。

たとえば、出発当日の空港で手軽に受け取りができるイモトのWi-Fiなどです。

中国はLINE使えないけどイモトのWi-Fiあれば使えるよ

— 眠れぬ森の妖精 (@Sr1_Lanka) November 25, 2019

イモトのWi-Fiには日本のサービスを中国で使うための特別回線プランがあり、容量が500MB/日で1,480円/日、容量が1GB/日だと1,780円/日で借りられます。

方法3:高頻度の渡航者向け「香港SIMカード」

出張頻度の多い人には、香港SIMカードもおすすめです。

香港は中国本土の検閲対象エリアではないので、香港を経由することで外国のサービスにアクセスできるようになります。

香港SIMカードをSIMフリーの携帯電話かWi-Fiルーターに差し込むだけなので、とても簡単です。

香港SIMとWi-Fiルーター
香港SIMカードとWi-Fiルーターの例

たとえば通信容量が12GBあるタイプなら、滞在期間が多少長くても安心して使えます。

香港SIMカードのおすすめ12GBタイプ

10,000円未満で買えるSIMフリーWi-Fiルーター

方法4:手軽にできる「携帯のローミング機能」

面倒な準備をしたくないという方は、携帯のローミング機能を使えば、普段使っている携帯をそのまま海外で使えるようになります。

デフォルト設定では、ローミングはOFFになっていますが、これをONにすることで、日本の通信会社を経由して、インターネットにアクセスすることができます。

ただしローミングは、1日あたり1,000円~2,000円ほどの通信費用が別途かかることが大きなデメリットです。

そのようなデメリットを解消してくれるローミングサービスを提供しているのが、NTTドコモの格安サービスahamo(アハモ)です。

ahamoだと、標準プランの中に30GBのデータ容量の範囲なら中国でも追加料金なしでローミングできるサービスが含まれています(出典:https://ahamo.com/news/fhqhpm0000000bsx.html

ahamo(アハモ)は日本国内で使うだけでも十分にお得にできることに加えて、中国(海外)での利用も実現できる一石二鳥の手段といえるでしょう。

もっと詳しく:【実体験】中国でahamoを使ってみた

中国がインターネット規制をする理由・規制を破るとどうなる?

中国がSNSの利用をはじめとしたインターネット検閲をする理由は、大きく2つあるとされています。

中国がインターネット規制をする理由
  • インターネット上で行われる政府に対する組織的な批判を防ぎたいから
  • 通信産業を国の重要産業としているので、外資の参入を排除して自国のサービスを成長させたいから

これらの理由に照らして考えると、VPNなどを利用して中国のインターネット規制を破るとどうなるかは明確でしょう。

政府の批判や新しいITサービスの立ち上げなど、国の根幹に関わることをしなければ、基本的にお咎めはありません。

実際に、筆者やVPN Lifeの中国人スタッフをはじめ、規制を回避してネット接続している人は多数いますが、それを理由に取り締まられたことは一度もありません。

中国でLineやGoogleを使って捕まることはないので、安心しましょう。

もっと詳しく:中国でのVPN利用は違法?【VPN規制の理由】

まとめ

中国で使えるサイト・アプリと使えないサイト・アプリについて解説しました。

まとめ:中国で使えないアプリ・使えるアプリ
  • 日本で使えるLine、Facebook、Google系のサイト・アプリは、中国では使えない。特にSNS系のアプリは、ほぼすべて使えない。
  • 日本で使えるマイクロソフト系のサイト・アプリは、中国でも使える。
  • 中国で使えないアプリを使う方法として、「VPNサービスの利用」「レンタルWi-Fiの利用」「香港SIMカードの利用」「携帯ローミング機能の利用」などがある。
  • 中国がインターネット規制する理由は国の根幹を保つため。根幹を揺るがすようなことをしなければ、規制を回避してネット接続しても問題にはならない。
方法滞在頻度滞在期間料金こんな人におすすめ
VPNサービス駐在、高頻度長期400~1000円/月(13~33円/日)駐在員、長期出張者
レンタルWi-Fiルーター(イモトのWi-Fi1-4回/年2-4日/回1,480~1,780円/日頻度の少ない出張者
香港SIMカード5-6回/年5日以上/回1,500円/週+端末料金頻度の多い出張者
ahamoでのローミング頻繁15日以内ゼロ(日本の格安携帯料金そのまま)日本の携帯をそのまま使いたい人
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VPN Lifeは、「実際のVPN利用経験」と「世界のVPN情報」にもとづいて情報発信するVPNメディアです。2011年からVPNを利用する日本人1名(管理人)、中国人2名、シンガポール人1名の合計4名のチームで運営しています。

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