ahamo(アハモ)のデータローミングは、中国でも問題なく利用可能で、中国のネット検閲もして各種アプリやサービスを利用できます。
実際に、中国6都市で検証しましたが、いずれも快適に通信可能です。
ahamoを中国で使いたいけど、実際の使い勝手はどうなの?
このような疑問を持つ方に向けて、この記事では実際に中国でahamoを使ってみた結果をまとめました。
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実際に中国6都市でahamoのローミングを検証した
ahamo(アハモ)のローミング機能を検証した地域は、中国6つの都市です。
VPN Lifeでは、中国在住スタッフの協力も得て、6つの都市で接続検証をしました。
以下のとおり「上海市」「江蘇省・蘇州市」「浙江省・寧波市」「江西省・南昌市」で検証したほか、「天津市」「福建省・厦門市」で利用可否を検証しました。
ahamoなら中国で使えないアプリも利用できる
中国でahamoを使うと、ネット通信ができるだけでなく日本人にとっては不便な中国のネット検閲を回避できるようになります。
中国では、ネット検閲により日本で通常使えるSNSサービス、アプリ、Webサイトなどを利用できません。
カテゴリー | 中国で使えない | 中国で使える |
---|---|---|
SNS・メッセージアプリ | Line、Facebook、Instagram、X(Twitter)、WhatsAPP、Messenger、Telegram、BeReal | 携帯電話のショートメッセージ |
検索エンジン | Google、Yahoo検索 | Bing |
メールアプリ | Gmail | Yahooメール、Outlook |
動画サイト・VODサービス | YouTube、Vimeo、ニコニコ動画、中国国外のVODサービス全般(Netflix、TVer等) | – |
ニュースサイト | BBC、ニューヨーク・タイムズ、ロイター | Yahoo |
コミュニケーションツール | Google Meet | ZOOM、Teams、Skype、WebEx、Slack、Chatwork、Trello |
クラウドストレージ | Google Drive、Dropbox、Box | One Drive、icloud |
ショッピング | Amazon Japan、メルカリ、ラクマ、楽天市場、Yahooショッピング | – |
その他 | Wikipedia、ChatGPT | – |
しかしahamoのデータローミングを使うと、中国で使えないアプリにもアクセスできるようになります。
データローミングをすると、日本の通信会社を通してWebサイトにアクセスできるようになるからです。
実際に、中国からデータローミングを利用してインターネットにアクセスすると、IPアドレス(インターネット上の居場所を示す住所)は、日本として表示されています。
そのため、中国で使えないSNSやWebサービスをVPNなしで利用できるのです。
中国でahamoのデータローミングを利用する手順【2分で完了!】
ahamoのデータローミングを中国で利用するには、データローミングの設定をONにするだけです。
- 「設定」から「モバイル通信」を選択する
- 「通信のオプション」を選択する
- 「データローミング」をONにする
- 「モバイル通信」に戻って「ネットワーク選択」を選択する
- 通信環境によっては、「自動」を解除して手動で通信会社を選択する
※Androidなど他の機種をお使いの場合は、「データローミングの方法」を別途ご確認ください。
「設定」から「モバイル通信」を選択します。
「通信のオプション」を選択します。
「データローミング」をONにします。
基本的には、この操作をすれば自動的にデータローミングが可能となります。
しかし、通信状態がよくないときは、手動でキャリアを選択しましょう。
その際は、「モバイル通信」に戻って「ネットワーク選択」を選択します。
「自動」を解除して、手動で通信会社を選択します。
データローミングをした状態で携帯電話のデザリング機能を使えば、Wi-FiスポットとしてPCからネット接続することも可能です。
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中国でahamoを使う際の注意点
中国でahamoを使う際の注意点は、以下3つです。
- 5Gでのデータローミング利用は最大15日までの制限がある
- 通信速度が日本にいるときよりやや遅くなる
- 中国で利用しても1ヶ月の通信容量は消費される
それぞれ詳細を解説していきます。
5Gでのデータローミング利用は最大15日までの制限がある
ahamoの5Gでのデータローミング期間は最長で15日までと決められています。
15日を超えると通信速度が128kbpsになってしまい、一度日本で接続をしないと再度海外で5G通信を利用できなくなってしまいます。
128kbpsでもインターネットには接続できますが、テキストメッセージをやりとりするくらいの用途でしか使えず、SNSの利用や動画の利用はほぼ不可能です。
そのため、15日を超える長期滞在で利用するなら、ahamo以外の検閲回避手段を用意しておく必要があります。
中国でLine・Google・Facebookなどを使う【4つの方法】
通信速度が日本にいるときよりやや遅くなる
データローミングを使えば中国でも5G回線を利用可能ですが、日本を経由する分だけ通信速度が遅くなります。
そのため、画像の読み込みや動画の閲覧に時間がかかることがあります。
しかし、移動中やカフェなどで情報閲覧・収集する分には十分な速度はあるので、ご安心ください。
実際に中国で通信速度を計測した結果は以下のとおりで、一般的な用途で不自由を感じる速度ではありません。
YouTubeなどの動画視聴もできるレベルではありますが、通信容量の観点から考えると、ホテルのWi-FiとVPNを組み合わせて利用することをおすすめします。
中国でおすすめのVPN5選【10年以上の利用経験に基づき解説】
中国で利用しても1ヶ月の通信容量は消費される
ahamoの1ヶ月の通信容量は30GBまでです。
通信容量のカウントは、日本で利用した分と中国で利用した分が合算されるので、使い過ぎには注意しましょう。
中国でahamoの利用をおすすめしたい人
中国でahamoを使うのをおすすめしたい人は、以下2つのタイプの人です。
- ネット検閲回避のために追加でサービスを利用したくない人
- 短期出張で中国に訪問する人
中国でネット検閲を回避する手段は、ahamo以外にも「VPNの利用」や「VPN付ポケットWIFIのレンタル」などさまざまですが、ahamoのローミング機能ならahamoを契約するだけで利用できます。
最大15日間しか利用できないことをデメリットですが、そもそも中国はパスポートで滞在できる期間が最大15日までなので、元々短期で出張するつもりの人にとっては障害にはなりません。
中国でahamoを使う際によくある質問
中国でahamoを使う際によくある質問です。
中国での通話には別途料金がかかりますか?
電話で通話する場合は、国際料金がかかってしまいます。
通話をするなら、電話代が不要となるLineやMessengerなどのチャットアプリの利用をおすすめします。(ahamoを使えば、中国政府のネット検閲も回避できます)
中国でもデザリング機能は使えますか?
日本にいるときと同様に使えます。
データローミングをONにした状態でテザリング機能を使えば、パソコンやタブレットでも携帯を通じてネット接続可能になります。
ahamoの大盛りを使っていますが、中国での通信容量はどうなりますか?
ahamo大盛りオプションを契約している場合でも、海外データローミングでの合計利用可能データ量は大盛り100GBのうち30GBまでです。
通信速度が遅い場合や、つながらない場合はどうすればよいですか?
データローミング設定をするときに、手動でキャリアを選択して速度の速いものを探しましょう。
これまでに通信が安定しないケースは何度かありましたが、この方法で解消できています。
中国滞在中に通信容量を節約する方法はありますか?
通信容量を節約したい場合は、以下2つのことが有効です。
- 通信しないときはデータローミングをOFFにする
- ホテルなどではWi-Fiを積極的に利用する(ただしホテルのWi-Fiは中国のネット検閲対象となります。)
なお、5日間の海外滞在で、日中をデータローミング、夜間をホテルのWi-Fiとした場合の通信量を参考までに載せておきます。
このようにホテルのWi-Fiを使えば、通信量はある程度おさえることが可能です。
中国ではVPNも併用したほうがよいですか?
ホテルやカフェなどのWi-Fiを利用して中国のネット検閲を回避するには、VPNが必須です。
外出先ではahamoのデータローミング、ホテルではWi-Fi+VPNとすることで、ahamoの通信容量を節約しながら、快適にインターネットを利用できるようになります。
海外15日超えの制限を解除するには、どうすればよいですか?
日本に戻ってデータ通信をすれば解除されます。
解除後は再び海外に渡航すると、最大15日間は5G通信で利用できます。
中国に15日を超えて長期で滞在する場合は、ahamoだけでは不十分ですか?
ahamoは通信容量の残りに関わらず、15日を超えて連続利用すると通信通信が大幅に低下してしまいます。
もし15日を超えて連続して使う場合は、別途SIMカードの利用をおすすめします。
電話を利用せずにデータ通信だけであれば、問題なく利用できます。
中国政府の検閲を回避したいなら、香港SIMカードがおすすめです。
もっと詳しく:中国の検閲を回避できる香港SIMカードを見てみる
まとめ
以上、中国でahamoを使ってみた結果でした。
ahamoはネットの手続きだけで簡単に契約でき、端末も2週間ほどで利用できるようになります。
中国に頻繁に渡航する予定があるなら、ぜひahamoの利用をご検討ください。
最大15日間までなら、日本にいるときと変わらずシームレス、かつノーストレスで携帯電話を利用できるようになりますよ。
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