海外で日本のマンガや雑誌を読む方法として、「紙の本を買って海外まで届ける方法」と「電子書籍を買って海外でダウンロードする方法」があります。
- Amazonや楽天などでマンガや雑誌を注文して海外まで届けてもらう
- 電子書籍サービスでマンガや雑誌を購入する
この2つの中でおすすめなのは、配送手数料がかからない電子書籍サービスの利用です。
この記事では、海外から日本のマンガ・本・雑誌などを読む方法と、おすすめの電子書籍サービスを解説していきます。
紙の本を海外に送る場合のデメリット
Amazonや楽天で買ったマンガや本は、海外にも配送できるようになっています。
配送先の住所に海外の住所を登録しておけば、購入時に海外への配送手数料込みの値段が表示され、支払いが完了すれば届けてもらえます。
しかし、紙のマンガや本を海外に送る場合には、以下3つのデメリットがあります。
- 配送に時間がかかる
- 送料がかかる
- 国によっては検閲により没収されることがある
それぞれ詳細を見ていきましょう。
配送に時間がかかる
海外への配送は、日本にいるときに比べて配送に時間がかかります。
筆者が海外に住んでいたときに、アマゾンで買った本を何度か事務所まで届けてもらいましたが、発注から配送まで1週間ほどかかっていました。
海外にいて1週間で届くなら許容範囲という考え方もありますが、日本にいるときに比べると時間がかかることは否めません。
航空便の状況や地域によっては、さらに時間がかかることもあるでしょう。
送料がかかる
海外への配送は送料も余分にかかってきます。
アマゾンの場合、配送には1,000円~2,000円はプラスでかかるのが一般的です。(参考:海外への配送料)
国によっては検閲により没収されることがある
国によっては国外から持ち込まれるマンガ・本・雑誌などが検閲されることがあります。
内容が不適切だと判断されると税関で没収されてしまい、配送されなくなります。
もちろんアマゾンから連絡はこないので、待てど暮らせど手元には届きません。
筆者が中国に住んでいたときに、日本のアマゾンから本を購入して送ってもらったことが何度かありますが、箱が開封された跡があって明らかに中身を検閲されていました。
政治的な言動に敏感な国や表現規制がある国に配送するときは、検閲が大きなデメリットになります。
海外で日本のマンガや雑誌を読むなら電子書籍がおすすめ
上記のとおり紙のマンガや本を海外に送ることはデメリットが多いので、海外で日本のマンガや雑誌を読むなら電子書籍をおすすめします。
電子書籍なら以下のメリットがあるからです。
- 購入してダウンロードしたらすぐに読める
- 配送料が必要ない
- 税関で検閲にかかることもない
- かさばらない(引っ越しのときにラク)
電子書籍なら、送料なしで購入後すぐに読めるので紙の本を届けるよりもはるかに便利です。
もちろん検閲もありません。(ただし、国やサービス側の事情でアクセスをブロックされるケースはあります。その場合はVPNを使ってブロックを回避します)
さらに電子書籍だとかさばらないので、引っ越しの荷物にもなりません。
海外で日本のマンガや雑誌が読めるおすすめサービス
海外で日本のマンガや雑誌を読むのにおすすめのサービスは、以下5つです。
Amazon Kindle:海外からでも手軽に利用可能なアマゾンの電子書籍サービス
ブック放題:マンガの数に強みのあるソフトバンクが運営するサービス
楽天マガジン:雑誌の数に強みのある楽天が運営するサービス
U-NEXT:22万本以上の動画も見れるUSENが運営するサービス
FODプレミアム:フジテレビのオリジナル動画が見られるサービス
それぞれ詳細を解説していきます。
Amazon Kindle
圧倒的におすすめなのは、AmazonのKindleです。
日本のアマゾンアカウントを持っているならボタン1つで電子書籍を購入でき、専用デバイスやスマホ・タブレットで本を読めるようになります。
メリット | デメリット |
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マンガ、雑誌、小説からビジネス書まで圧倒的な品ぞろえがある 海外のクレジットカードでも決済可能 Kindle unlimitedなら読み放題も可能 VPNなしでアクセス可能(ただしネット検閲されている国ではVPNが必要) | 一部の国(たとえば中国)からは、アクセスできないのでVPNが必要になる |
近年発刊されている本はほぼKindleに対応していますし、昔の名著でも人気の書籍はKindleで読めるようになっています。
アマゾンの決済は世界のクレジットカードに対応しているので、日本のクレジットカードを持っていなくても決済可能です。
月額980円のKindle unlimitedなら、対象の200万冊以上を読み放題にできます。
ただし中国など一部の国からはアクセスできないので、検閲回避のためのVPNが必要になります。
中国でのVPN利用に関しては、「中国でおすすめのVPN5選 」に詳しくまとめているので、あわせてご覧ください。
- マンガ、雑誌だけでなく、小説、ビジネス書、実用書など幅広い分野の本を海外でも読みたい人
- 日本のクレジットカードを持っていない人
ブック放題
ブック放題は、ソフトバンク株式会社が運営しているマンガや雑誌の読み放題サービスです。
収録されているマンガは35,000冊以上、雑誌も500誌以上が収録されています。
メリット | デメリット |
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読み放題のマンガや雑誌の数が多い 月額550円と安い 海外からでもVPNなしでアクセス可能 | マンガや雑誌は読めるが、小説やビジネス書、実用書は読めない |
月額550円で読み放題になるので、他のサービスと比べても魅力的な価格です。
海外からでもVPNなしでアクセス可能ですが、著作権の関係から将来的に海外からのアクセスをブロックされる可能性があることに注意しましょう。
マンガや雑誌は豊富ですが、小説やビジネス書、実用書などを求めている方には物足りないサービスかもしれません。
- 多数のマンガや雑誌を海外で読みたい人
楽天マガジン
楽天グループ株式会社が運営しているサービスです。
メリット | デメリット |
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700誌以上の雑誌が読み放題になる 月額418円と安い 楽天ポイントが利用可能 | 雑誌に特化しているので、マンガやビジネス書は読めない |
楽天マガジンの魅力は値段の安さです。
月額わずか418円、週刊誌一冊分の値段で、700誌以上の雑誌が読み放題になります。
楽天のアカウントを持っていればクレジットカードを新たに登録せずに利用可能で、楽天ポイントも活用できます。
- 日本の雑誌だけを海外で読みたい人
- 楽天ポイントを活用したい人
楽天マガジンは海外からのアクセスをブロックしているので、ブロックを回避するにはVPNが必要になります。
VPNを使って海外からアクセスする方法は、海外から楽天マガジンを見る方法をご覧ください。
U-NEXT
U-NEXTは、株式会社USENが運営している動画・マンガ・雑誌の読み放題サービスです。
メリット | デメリット |
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22万本以上の動画コンテンツを見放題 雑誌やマンガも読み放題 | 一部のマンガを読むには追加料金がかかる 価格が高い(ただし1アカウントで5人まで共有可能) 海外からログインするにはVPNが必要になる |
U-NEXTは元々動画配信サービスなので、動画コンテンツが非常に充実していて、収録本数は22万本以上あります。
そのU-NEXTのアカウントを作ると、雑誌やマンガの読み放題サービスが付帯してきます。(ただし一部のマンガは追加料金が必要になります)
料金は1アカウントで月額2,189円とほかのサービスに比べてかなり高いですが、1アカウントで5人まで共有できるので、家族でアカウントをシェアするなら他よりもお得になります。
- 雑誌やマンガに加えて、豊富な動画コンテンツを海外でも楽しみたい人
- 家族でコンテンツをシェアしたい人
U-NEXTも海外からのアクセスをブロックしているので、ブロックを回避するにはVPNが必要になります。
VPNを使って海外からアクセスする方法は、海外からU-NEXTを見る方法をご覧ください。
FODプレミアム
FODプレミアムは、株式会社フジテレビジョンが運営しているサービスです。
映画やフジテレビ作品のVODが見放題のサービスとして有名ですが、雑誌やマンガの読み放題サービスもあります。
メリット | デメリット |
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フジテレビのオリジナル動画や映画5万本以上を視聴可能 雑誌は150誌以上、マンガは20,000冊以上が読み放題 | 動画、雑誌、マンガを満遍なくカバーしているが、どれか1つ突出しているものがない |
動画、雑誌、マンガなどを一通りカバーできていますが、どれか1つ突出しているものがあるわけでないので、マンガだけ、雑誌だけに特化したいなら他のサービスをおすすめします。
- 雑誌やマンガに加えて、フジテレビのオリジナル動画コンテンツを海外でも楽しみたい人
FODプレミアムも海外からのアクセスをブロックしているので、ブロックを回避するにはVPNが必要になります。
VPNを使って海外からアクセスする方法は、海外からFODプレミアムを見る方法をご覧ください。
海外からKindleを使う方法
Kindleのスマホやタブレットのアプリは、基本的に海外からそのまま利用可能です。
実際にアメリカ、イギリス、シンガポールからKindleが利用できるかを試してみました。
アプリストアから「Kindle」をダウンロードしたら、Amazonのアカウントでログインをします。
ログインしたら、本を探して購入するたけです。
海外からでも以下のように本を探せます。
実際にマンガを購入して開いてみましたが、海外からでも問題なく見られます。
まとめ
海外で日本のマンガ・本・雑誌を読む方法は多数ありますが、最も手軽に利用できるのはAmazonの電子書籍Kindleです。
そのアマゾンも含めておすすめなのは、以下5つのサービスです。
Amazon Kindle:海外からでも手軽に利用可能なアマゾンの電子書籍サービス
ブック放題:マンガの数に強みのあるソフトバンクが運営するサービス
楽天マガジン:雑誌の数に強みのある楽天が運営するサービス
U-NEXT:22万本以上の動画も見れるUSENが運営するサービス
FODプレミアム:フジテレビのオリジナル動画が見られるサービス